個人開発の公開先はどこがいい?無料で始めるデプロイ先の選び方【Cloudflare Pages・レンタルサーバー・VPS比較】

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個人開発のアプリやブログを作ったはいいけど、「で、これどこに公開すればいいの?」で手が止まる。僕も最初そうだった。選択肢を調べ始めると、無料ホスティング、レンタルサーバー、VPS、と単語だけ増えていって、比較記事はどれも「結局どれもおすすめ!」で終わる。正直あれは選べない。

先に結論を言うと、公開先は用途で選べば迷わない。静的サイトや個人開発なら無料の静的ホスティングで十分だし、WordPressでブログをやるならレンタルサーバー、サーバーを丸ごと自分で触りたいならVPS。それだけの話だ。

ちなみに僕は、このブログ自体をCloudflare Pagesで公開している。かかっている費用は独自ドメイン代だけ。その体験も含めて、順番に書いていく。

結論:用途別の選び方はこの表で終わり

用途 選ぶべき公開先 費用の目安
静的サイト・個人開発・ポートフォリオ Cloudflare Pages / Vercel などの無料ホスティング 無料(ドメイン代のみ)
WordPressでブログ シンレンタルサーバー / ConoHa WING などのレンタルサーバー 月数百円〜千円ほど
サーバーを自分で運用・常時稼働で何でも動かす ConoHa VPS / さくらのVPS などのVPS 月千円前後〜

自分がどの行に当てはまるかを見て、その行の中から選べばいい。以下、それぞれ正直に書く。

無料の静的ホスティング:僕はCloudflare Pagesにした

まず一番上の行。AstroやNext.jsで作ったサイト、HTMLを書き出すだけのブログ、ポートフォリオみたいな「静的サイト」なら、無料の静的ホスティングでほぼ完結する。代表的なのはCloudflare Pages、Vercel、Netlify、GitHub Pagesあたり。どれもGitHubのリポジトリと繋ぐと、pushするだけで自動でビルドと公開までやってくれる。

僕がこのブログ(Astro製)でCloudflare Pagesを選んだ理由はシンプルで、

  1. 無料で、静的サイトの配信に強い
  2. GitHubと繋げば、pushするだけで自動デプロイされる
  3. 独自ドメインの取得と設定も同じCloudflareの中で完結する
  4. ランニングコストが実質ドメイン代だけになる

の4つ。実際の公開作業はこうだった。

  1. Cloudflareのダッシュボードで、公開したいGitHubリポジトリを連携する
  2. ビルド設定を入れる。このブログはAstroなので、ビルドコマンドに npm run build、出力ディレクトリに dist を指定しただけ
  3. あとは数分待つと、もう公開URLが発行されている

「デプロイって難しそう」と身構えていた分、拍子抜けするくらい簡単だったと思う。以降は記事を書いてGitHubにpushするたびに、勝手にビルドされて勝手に反映される。公開作業という概念が消えた。

主要どころを並べるとこんな感じ。

サービス 商用利用 ひとこと
Cloudflare Pages 無料プランでOK 配信が速い。ドメインも同じ場所で完結。僕はこれ
Vercel 無料プラン(Hobby)は不可 Next.jsとの相性は抜群。ただし収益化するなら有料プランが必要
Netlify 可(無料枠あり) 老舗で情報が多い。無料枠のビルド時間に上限あり
GitHub Pages 可(制約あり) 一番手軽。ただし本格運用にはひと手間かかる

ただしベタ褒めはしない。注意点もある。

  • Vercelの無料プラン(Hobby)は規約上、商用利用が不可。将来ブログに広告を貼るかも、くらいでも引っかかりうるので、収益化を考えるなら最初から避けた方が無難。Cloudflare Pagesは無料プランでも商用OKなのが大きい
  • GitHub Pagesは手軽だけど、ビルド設定の自由度や独自ドメイン周りは他よりひと手間かかる印象
  • どのサービスも「静的サイト」が前提。サーバー側で常時動くプログラム(DBに書き込むAPIとか)が主役のアプリは、これ単体では収まらないことがある
  • 「無料」と言っても、独自ドメインを使うならドメイン代だけは別にかかる。とはいえ年に千円台からの世界なので、月額のサーバー代に比べればかなり軽い

とはいえ、個人開発の公開先として最初に検討すべきなのは間違いなくここだと思う。無料で、Gitに慣れる練習にもなって、やめたくなっても損しない。僕もここにした。なお、無料でとりあえず公開するだけなら、各サービスが発行してくれるURL(〇〇.pages.dev みたいなやつ)のままでよくて、ドメイン代すらかからない。独自ドメインは「ちゃんと運営するぞ」と決めてからで遅くない。

レンタルサーバー:WordPressでブログをやるならこっち

次に真ん中の行。レンタルサーバーは、「WordPressでブログをやりたい人」「PHPみたいな動的な仕組みを、サーバー管理なしで動かしたい人」向けだ。月額は数百円〜千円ほどで、WordPressの自動インストール機能が付いていて、管理画面をポチポチするだけで始められる。

正直に言うと、静的サイトで済む用途ならレンタルサーバーは要らない。上で書いた無料ホスティングで足りるのに月千円払うのはもったいない。

ただ、WordPressでやると決めているなら話は逆で、レンタルサーバーが一番楽だと思う。WordPressはサーバー側でPHPとデータベースが動く仕組みなので、静的ホスティングにはそのまま載らない。無理に無料枠で工夫するより、WordPress前提で整っている環境に月数百円払った方が、記事を書くことに集中できる。「コードは書きたくない、ブログを書きたい」という人はここでいい。

代表的なところを、正直な一言つきで並べるとこうなる。

サービス 月額の目安 WordPress ひとこと
シンレンタルサーバー 約800円〜 かんたん設置あり エックスサーバーの新世代版。速度が売りで独自ドメインが永久無料
ConoHa WING 約900円〜 かんたんセットアップ 管理画面がわかりやすい。WordPress特化の機能が手厚い
エックスサーバー 約1,000円〜 自動インストール 国内シェアNo.1の定番。情報が多くて困ったとき調べやすい
ロリポップ! 約数百円〜 対応 とにかく安く始めたい人向け。上位プランならWordPressも快適

どれも「WordPressをかんたんに始める」という一点では大きく外さない。その上で、僕がいま新しくWordPressブログを立てるならどれにするか、という視点で2つ挙げる。

速度優先で選ぶなら:シンレンタルサーバー

表示速度を重視するなら、シンレンタルサーバーが分かりやすい。国内シェアNo.1のエックスサーバーが出している「新世代」版で、最新CPUとNVMeストレージで固めた高速環境が売り。しかも独自ドメインが永久無料でついてくるので、「サーバー代+ドメイン代」で悩まなくていいのが地味に効く。ブログの表示が速いのは、読む人にとってもGoogleの評価にとってもプラスなので、迷ったらここは堅い。

速度で選ぶなら独自ドメイン永久無料 シンレンタルサーバー

エックスサーバーの新世代版。表示速度が速くて、WordPressの体感が軽い。月800円台から始められる。

  • 独自ドメインが永久無料でついてくる
  • 国内最速クラスの表示速度(表示が速いとSEOにも有利)
  • 初期費用0円・大手エックスサーバーの安心感
公式サイトで料金プランを見るPR

最新の料金・キャンペーンは公式サイトが正確なので、金額はそちらで確認してほしい。

管理画面のわかりやすさで選ぶなら:ConoHa WING

「サーバーの管理画面って難しそう」という人には、ConoHa WINGのほうが向いていると思う。WordPressの立ち上げからドメイン取得までを一つの画面でまとめて進められる「かんたんセットアップ」があって、初めてでも迷いにくい。速度もトップクラスで、料金もシンレンタルサーバーと同じくらいの水準。「速さのシンレン」か「わかりやすさのConoHa」か、くらいの好みで選んでいい。

わかりやすさで選ぶなら独自ドメイン最大2個無料 ConoHa WING

WordPressの立ち上げを一画面で完結できる「かんたんセットアップ」が便利。初めてでも迷いにくい。

  • WordPressかんたんセットアップで一気に立ち上げ
  • 独自ドメインが最大2個、永久無料(長期プラン)
  • 表示速度は国内トップクラス・初期費用0円
公式サイトで料金プランを見るPR

こちらも料金は変動するので、最新の金額は公式で確認を。

念のため繰り返すけど、静的サイトで済む人がここに来る必要はない。無料のCloudflare Pagesで足りる。レンタルサーバーが効いてくるのは「WordPressで、コードを書かずにブログを運営したい」と決めた人だけだ。そこが自分に当てはまるなら、上の2つのどちらかで、まず失敗しないと思う。

VPS:サーバーごと自分のものにしたい人向け

最後の行。ConoHa VPSやさくらのVPSは、まっさらなLinuxサーバーを月千円前後から借りて、中身を全部自分で構築するサービスだ。WebアプリでもDBでもBotでも、常時稼働で好きなだけ動かせる。

その代わり、OSの設定からセキュリティ対策まで全部自分の責任になる。放置したサーバーが攻撃の踏み台になる、みたいな話は普通にあるので、「借りたら終わり」ではなく「借りてからが始まり」の世界。Linuxの勉強がしたい人、常時動くサービスを自分の管理下で運用したい人には一番自由で楽しい選択肢だけど、「とりあえずサイトを公開したいだけ」の人が最初に選ぶものではないと思う。

迷ったらこの順で考える

  1. 公開したいものは静的サイトか?(Astro・Next.jsの静的書き出し・ただのHTML)→ YESならCloudflare Pagesなどの無料ホスティング。収益化の可能性が少しでもあるならVercel Hobbyは避ける
  2. WordPressでブログをやると決めているか? → YESならレンタルサーバー(速度ならシンレンタルサーバー、わかりやすさならConoHa WING)
  3. サーバーそのものを触りたい・常時稼働のプログラムを自由に動かしたいか? → YESならVPS
  4. どれか分からない → まず無料ホスティングで公開してみる。合わなかったら乗り換えればいいし、無料だから失うものがない

僕はこの1番に当てはまったのでCloudflare Pagesにして、いまのところ不満はない。毎月の請求はドメイン代だけで、記事を書いてpushすれば勝手に公開される。この身軽さは一度味わうと戻れない!

公開先選びで何日も悩むくらいなら、今日無料で1回デプロイしてみるのが一番早い。用途で選べば、迷う要素は思ったより少ないよ。

関連記事 WordPressブログの始め方。サーバー契約から最初の記事公開まで 静的サイトじゃなくWordPressでやると決めた人向けの、迷わない手順ガイド。 読む →

よくある質問

個人開発のアプリやサイトは無料で公開できる?

静的サイトならCloudflare PagesやNetlifyなどで無料で公開できる。独自ドメインを使う場合だけ、ドメイン代(年に千円台から)が別にかかる。

WordPressは無料ホスティングで動く?

動かない。WordPressはサーバー側でPHPとデータベースが必要なので、レンタルサーバー(月数百円から千円ほど)を使うのが基本になる。

Cloudflare PagesとVercelはどっちがいい?

静的サイトならCloudflare Pagesは無料プランでも商用OK。Vercelの無料プラン(Hobby)は規約上、商用利用が不可なので、収益化を考えるなら注意が必要。